JR全線全駅の駅舎をめぐる鉄道の旅!全駅下車をめざしつつ駅舎の写真・画像を紹介します!秘境駅も満載
2008年08月24日

大和田駅「留萌本線リベンジの旅(その7)」

14:13 大和田駅に下車。

留萌本線・大和田駅ホーム私以外には誰一人乗下車する人はいませんでした。

そんなことは気にもかけないといった風に、
列車は規則正しくエンジン音を響かせて
ゆっくりとホームを離れていきました。

人影のないホームにたたずんでいると、
時折車が勢いよく通りすぎる音が聞こえてきます。

向かい側に国道が走っているのですが、
あまりにも草木が生い茂っているため
道路も車も見えない状態でした。

駅から出る道は国道側にはなく、
人も車も通らない静かな通りに道が延びています。


花と山と駅舎とホームには地元の方が植えたのか、
規則正しくコスモスやマリーゴールドなど
色とりどりの花が咲いていました。

東京者の私にはそれがまるで現実離れした、
幻想的な風景に見えました。

私はしばらくのあいだ花々を眺めて和んだ後、
ホームを降りていきました。

ホームと駅舎とは微妙に距離が開いていて、
かつては島式2面2線だった跡がうかがえます。

大和田駅の車掌車改造駅舎駅舎は車掌車を改造したもので、
かなり錆び付いている状態です。

その駅舎が置かれている地面には、
かなり広めのコンクリートの基礎が残っています。

昔は立派な駅舎が建っていたのでしょう。

駅前の通りに出ると道路沿いに留萌川が流れているはずですが、
こちらも雑草や樹木があり得ない勢いで生えているため、
川面を確認することすら出来ませんでした。

「炭山道路」と書かれた大和田駅近くの踏切私は駅前左手に進み、国道へ出る踏切まで向かいました。
沿線には民家がそこそこ建ち並んでいます。

踏切には「炭山道路」と書かれていました。

かつてこの地では留萌本線が開通する以前から
大和田炭坑という名の炭坑があったのだそうです。

ちなみに駅名になっている大和田は、
その炭坑の経営者、大和田荘七氏から取ったものとのこと。

こうやって地名として書かれていなければ、
炭坑があったことなど気づくこともできない
とても静かな集落です。


国道から大和田駅を見下ろすさて、次の列車までは2時間以上の間があるので、
隣の藤山駅まで歩きます。

国道233号が線路に沿って延びているので、
それをただ辿っていきます。

道は駅を出た瞬間からすでに上り坂で、
先行きが不安になります。

道路は右へ左へと蛇行しながら峠を登っていきます。
民家は全くない淋しい道ですが、
歩道があるのは救いでした。

私は北一已駅で必死の思いで購入したドリンクを飲みながら、
なるべく体力を消耗しないようにと
スローペースで身体を前へ進ませます。

大和田駅と藤山駅の中間当たりにあるバス停「跨線橋」ほぼ峠を越える辺りまでくると、バス停のポールを発見。

そうか、バスを待てば良かったのかと
今頃になって気がつき愕然としました・・・。

なにゆえここまで頑張って歩いてきたのかと。

もともとこの駅間は歩く予定として組んでいたために、
何も考えずに道を進んできてしまいましたよ。

おかげで大和田駅の駅前にバス停があったことなど
気がつきもしませんでしたし、目にも入りませんでした。
(どこにあったんだろう?)

さて、現在の時刻を確認すると、14:53です。
バスの時刻表を見ると、14:20 15:35・・・。

前のバスは行ってしまった後で、
次のバスまでは40分以上あります。


うぅ・・ん・・・。

まぁ、歩くか・・・。


私は再び心を無にして先へと進み始めました。



つづく




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