2008年03月29日
日高本線全駅下車の旅(その9)荻伏駅・日高幌別駅・絵笛駅
単式1面1線のそっけないホームです。
もともとは島式1面2線あった跡がうかがえます。
線路の横には不自然に広い空き地があります。
側線跡か、鉄道関連施設でもあったのでしょうか。
駅周辺を見渡すと、民家はかなり多くあるように見えます。
カラフルにペイントされていました。
中に入って驚いたのですが、
なんと車掌車駅舎の中に窓口があり、
委託の駅員さんがいるじゃないですか!
車掌車駅舎で有人駅ってあるんだ・・・。
駅ってほんとに色々ありますね。
コチラも単式1面1線のホーム。
向かい側に海があるにはあるのですが、
間に茂る雑草がこれでもかというくらい
わんさか生えているので、
海岸が全然見えないし、出られそうにもありません。
きっと近くに海へ出る道があるのだろうけど、
ま、別にいいか、とあえて探しませんでした。
これがどうやら駅舎を兼ねているらしい。
中には簡易郵便局とレストランが入居しているようです。
早速中に入ろうとドアに手をかけたのですが、
なんと鍵が閉まっていました。
おいおい、日曜休業っておかしいだろー!!
これでは待合室で休むこともできません。
やれやれですよ。
次の列車まで1時間20分。
さてどうしたものかと思う。
今日は日差しが強くてかなり暑い。
北海道とはいえ、夏です。
ジリジリと肌が焼け、汗が流れてきます。
おまけに腹が減ってきました。
先程の駅間徒歩でおにぎりを買っておいたのですが、
食べる場所がない。
いつもなら気にせずホームに座り込んで休むのですが、
暑いんです。とにかく。
日陰で休みたい。
しかし駅周辺をうろついてみても、
日陰で休めるような所は皆無でした。
仕方なく私は駅前駐車場にあるトイレの隣の
わずかな日陰に座り込んで飯を食べることにしました。
少々においが気になりましたが、
それよりも直射日光を避けたかったんです。
息を静かに吸い込むようにすれば、なかなか快適な空間でした。
ついにこの駅に来たかと思う。
絵笛駅の存在は、本やネットで知っていたので、
いつか来てみたいと思っていたのです。
全身に異様な高揚を感じ、顔が少々ニヤケ気味で、
絵笛駅のホームへと降り立ちました。
そして周りは馬牧場に囲まれています。
見事なまでの牧場っぷりです。
まさに"牧場に降り立った"といっても全然言い過ぎじゃない。
その広々とした草原の中を、
何頭もの馬が退屈そうにたたずんでいました。
これが絵笛駅か・・・・・・・。
唖然、愕然、驚愕、狂喜、嫉妬、と
なんだか様々な感情がわき上がって心が激しく揺さぶられます。
それほど私には衝撃的な駅でした。
これがまた東京から直で降り立ったりなんかしたら、
あまりの感動に涙を流したかもしれない(笑)
ホームに立って、駅を味わうことに忙しく、
一瞬写真を撮ることや駅の観察を忘れていました。
いやもう写真とか観察とかなんてどうでもよく思えてきます。
・・・なんてことも言ってられないので、
とりあえず待合室に入ってみます。
右側はトイレだろうかと思ったら、
両方とも待合室内に入るための扉でした。
なぜ二つあるんだろう???
待合室内はかなり狭いですが、
ちゃんと掃除されているようでとてもきれいでした。
駅ノートが置いてあり、中には地元の子の書き込みなどがあって和みます。
この絵笛駅は、白川道著「天国への階段」という作品に出てくるらしく、
それがきっかけでこの駅に来たという書き込みがかなり多くありました。
国道からはかなり離れているらしく、
駅前の道路に出ても車の通りは全くありませんでした。
周辺を見渡しても数軒の家しか見あたらず、
あとは牧場と丘が緩やかに続いているばかりです。
なんて長閑なところなんだろう。
私はこの駅に30分を割り当てていましたが全く足りません。
3時間いても飽きないんじゃないかと思う。
もっとこの駅にいたい、馬を眺めていたい。
しかしまだ巡るべき駅は残っています。
そして定刻通りに気動車がやってきました。
1本見逃そうかな、と一瞬思いつつも、
この後の予定を変えるわけにもいかないので、
泣く泣く列車に乗り込みました。
列車はゆっくりと絵笛駅を出発します。
車外では特に列車を気にかけることもなく
草を食べ続ける馬が見えます。
絵笛駅の日常風景は、私には衝撃的な非日常風景でした。
駅が完全に見えなくなってしまうと、
突然のように全身に「暑い!」という感覚が蘇ってきました。
どうやら感動のあまりすっかり暑さを忘れていたようです。
つづく
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この記事へのコメント
1. Posted by 徳川ヨシムネ 2008年04月01日 23:09
2. Posted by 砂日塚ノオ 2008年04月01日 23:51
今日のエイプリルフール・ヴァージョンの
トップ画像には、仰天しました…
そういえば、このトップ画像を撮影された
社宅踏切には、私が最近訪れたときは、
まだ「新栄野構内」の表記がありました。
懐かしいですね(笑)
3. Posted by つちぶた 2008年04月01日 23:55
あ、ありがとうございます。
喜んでもらえてうれしいです〜。
たまにこういった冗談を怒る方もいらっしゃるので、
内心ヒヤヒヤしてました。
もちろん明日からは(笑)全駅に向けて邁進します!
これからもどうぞよろしくお願いします。
4. Posted by つちぶた 2008年04月01日 23:58
砂日塚さん、ありがとうございます。
あの画像ですぐ新栄野駅と分かるところは、
さすがですね!驚きです。
この駅には何度も行った私ですが、
踏切までは見ていなかったです・・・。
また見に行きたいなぁ。何もないところですけど。