JR全線全駅の駅舎をめぐる鉄道の旅!全駅下車をめざしつつ駅舎の写真・画像を紹介します!秘境駅も満載
2008年03月22日

日高本線全駅下車の旅(その8)静内駅・東町駅・浦河駅

2007年7月1日

日高本線の旅3日目です。

岩見沢駅からの始発に乗るべく
早起きをして駅に向かいます。

岩見沢駅仮駅舎、最後の雄姿すると仮駅舎が何やらカラフルに塗られていました。

最初は壮大な落書きかと思ったのですが、
近づいてみてみると北海道大学の学生さんたちが、
ペイントしたものだと分かりました。

たくさんの動物たちが描かれています。
「ありがとう!仮駅舎」という横断幕から察するに、
仮駅舎に「ありがとう」を言いに集まってきた動物たち、
といったところなのでしょうか。

実はこの前日、仮駅舎前で、
「ありがとう仮駅舎グランド・フィナーレ・イベント」
というものが開催されていました。

そっけない仮駅舎ではありますが、
ずいぶんと愛されていたのだなぁと思いました。

なにせ仮駅舎とはいえ6年半、
小学生で言えば入学から卒業に当たる
長い期間を頑張ってきたわけで、
通勤通学で毎日駅舎と顔を合わせてきた人たちにとっては、
少し寂しいお別れかもしれません。

私も少し悲しくなってきました。

駅前ではこんな朝早くから
仮駅舎の写真を撮っている人が何人かいます。

私は邪魔になっている気配だったので
ささっと新駅舎へ入っていきました。



岩見沢駅に停車中の北斗星ホームに出ると、側線に何故かブルートレインが停車していました。
岩見沢駅にブルートレインって走るんでしたっけ?

ヘッドマークには「北斗星」の文字。
こんな遠い岩見沢駅まで回送されてくるんですかね。
全然知りませんでした。




さて私は、1日目・2日目と同じように、
苫小牧駅まで出て日高本線に乗り換え。

海の景色を楽しみつつ南下します。

日高本線・静内駅ホームそして 9:37 静内駅に到着です。

ここではなんと24分もの長い時間停車をするので、
私はそれを利用して途中下車するのでした。

ホームは相対式2面2線で、
構内踏切で渡るタイプです。

静内駅、駅舎内駅舎内に入ってみると、
中には食堂、土産屋、道南バス案内所、観光案内所
などがありました。
充実した駅舎ですね。




静内駅、駅舎そんなわけなので駅舎はかなり横に長いものでした。

駅前のロータリーも必要以上に広大に造られていて、
北海道の雄大さを体感できるような気がします。





日高本線・東町駅ホーム11:06 東町駅に下車。

10人以上の学生も一緒に下車していきました。
近くに学校があるのでしょうか。

ホームは片面1線で、沿線に並ぶ民家の隙間から海が見えます。

駅の出入口には、なかなか立派な洋風の待合室が建っていました。
東町駅駅舎内
中はしっかりと掃除されていてキレイでしたが、壁には
『当駅舎に対する「いたずら」が後を絶ちません
 いたずらをみかけた方は、通報してください。』
といった警告が貼られていました。

若者が多く集まる駅は管理が大変なのだろうなと思います。
不思議と一部の若者には他人の物を傷つけたがる人がいるんですよねぇ。
まあ自傷行為に走ることに比べれば内部にため込まない分健康的なのかな、
なんてどうしようもないことを考えつつ待合室を出ます。
東町駅、駅舎とトイレ
階段を上がって駅前に出ると、
少し開けた駐車場になっていました。

駅前の道路まで行って駅を振り返ってみると、
かなり隅っこの方に駅の出入口があることが分かります。

待合室も一段低いところにあるので余計にわかりにくい。
明らかに地元民限定駅といった面持ちです。
東町駅駅前と、東町駅駅舎(真ん中奥に見える建物)







で、私はこの後、浦河駅まで歩いて移動します。
歩行距離は2.3kmと結構近いです。

国道236号の舗装された歩道を歩きます。
道は海岸に沿って蛇行していて、
右、左とめまぐるしく方向が変わっていきます。

途中にコンビニがあったので、
ペットボトル2本とおにぎりを購入。

今日は天気が良くて歩いていると汗が流れてきます。

まあ、本来7月という「夏」に駅間徒歩なんてしたら、
多かれ少なかれ日射病になって気持ち悪くなるか、
脱水症状になったりするわけだけれど、
そんな心配がほとんど無いのが北海道の良いところですね。

日陰に入れば涼しくて汗も引きますから。


日高本線・浦河駅駅舎とか言いつつも、ちょっとバテて浦河駅に到着です。

正面は国道に面していないので駅前は静けさに満ちています。

駅舎は木造モルタル造り・・・かなぁ。
とにかくかなり古そうではあります。

ルーフは北海道では珍しい、陸屋根に限りなく近い寄棟屋根。
日高地方は雪が少ない地域だと聞いているので、
屋根の傾斜が無くても問題ないのかもしれませんね。

浦河駅ホームホームは1面1線のみです。
かつては相対式2面2線を有していたらしく、
撤去されたホーム跡と、使われていなそうな留置線があるため、
構内は結構広いです。

どこか終着駅のような雰囲気があります。

また、外国製古レールをふんだんに使った跨線橋が架かっており、
これは向かいの国道へ出るための自由通路になっていました。

浦河駅駅舎内駅舎内の待合室に入ると、
ちょうど窓口で切符を売っている最中でした。

待合室内には窓から漏れる柔らかな光で
昼のゆったり流れる時間を演出しているようでした。

私はそんなまどろんだ空気を堪能しつつベンチで一休み。

猫「メシくれ」それでも時間が余ったので再び駅舎の前に出てみると、
1匹の猫が駅前をウロウロしていました。

たいがいの猫ならば、私を見るなり一目散で逃げていくのですが、
飼い猫なのか人間慣れしていて寄ってきてくれました。

しばらくして、列車が来る時刻が近づいてきたので、
私は駅舎内に戻って荷造りをしていると、
なんと猫は私のベンチまでやってきてしまいました。

猫「ちっ、メシねぇのかい」リュックに入っているおにぎりを嗅ぎつけたのでしょうか。
しばらくにおいを確認しているようでしたが、
私が何もあげないと分かると、
プイと反対を向いて首の鈴をチリンと鳴らした後、
待合室の出口へと歩いていきました。

私は何となく名残惜しい気持ちになりながら、
荷物を背負ってホームに出ました。
猫「・・・・・・メシ・・。」


つづく




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この記事へのコメント

1. Posted by 砂日塚ノオ   2008年03月22日 23:15
5 浦河の猫。
私も、昨年の7月5日に浦河駅で降りましたが
(つちぶたさんの5日後ですね)、
駅舎を撮影するため、カメラを覗いていると、
この猫が、後ろから音もなくやって来て
いきなり私の足首に体をこすりつけてきたので、
仰天した覚えがあります。
鈴を首からぶら下げているのに、
それを鳴らさずに駅前を歩きまわっていました。
つちぶたさんが可愛がったので、
この猫も、駅を訪問する旅行者に
悪い印象を抱いていなかったのでしょう。
確かに、随分人懐っこい猫でした。
2. Posted by つちぶた   2008年03月23日 03:10
5
5日後・・・。かなり近いですね!
もしかしたらどこかの駅で砂日塚さんと
お会いしているかもしれないですねぇ(笑)
そうですか、浦河駅にあの猫がいましたか。
メチャクチャ人なつこいですよね。
とにかく可愛かったです。
鈴って鳴ってなかったですか。
鈴が付いていたから鳴ったと勘違いしたか、
妄想で、私の頭の中でだけ鳴っていたのかもしれません(笑)
この猫はいつも駅に行って、
旅人を見送ってくれているのかもしれないですね。
3. Posted by 砂日塚ノオ   2008年03月23日 06:15
5
つちぶたさんのおっしゃる通り、この猫、
顔の向きを変えるときには、確かに、チリンと
鈴の音を鳴らしていました。
ただ、見せてもらったところ、足の裏にも結構
毛が生えており、そのせいか、そっと足元に
寄って来られても、こちらがその気配に全く
気づかず(私が鈍いというのもありますが)、
いきなり体をこすりつけられて、
飛び上がる程びっくりしてしまったと…(笑)
言葉足らずな書きこみになってしまって、
本当にすいません。
私もあちこちの駅でいろんな猫に会って
きましたが、ここまで、積極的かつ
人なつこいのは初めてでした(笑)
4. Posted by つちぶた   2008年03月23日 19:04
5
足の裏の毛まで!よく観察しておられますねぇ。
そういえば、ちょっと関係ないかもしれないですけど、
はるか昔、江ノ島に行ったとき、
(江ノ島ってものすごい数の猫がいますよね)
一緒にいた相方とベンチで休んでいると、
全く知らない間に背後の塀の上に猫がいて、
猫アレルギーの相方が「ぎゃぁぁぁぁ!」と叫んで
猫と私がその声で飛び上がってしまった、
なんてことがありました。
猫って鈴がないと案外気がつかないですよね。

私は無類の猫好きなんですが、
そのわりにすごく猫に嫌われるタチで(笑)
寄ってくる猫がいるとそれだけでうれしくなるんですよ〜。
そういう意味でも浦河駅は良い思い出です。

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