JR全線全駅の駅舎をめぐる鉄道の旅!全駅下車をめざしつつ駅舎の写真・画像を紹介します!秘境駅も満載
2006年10月15日

宗谷地方爆走の旅(その4)抜海駅、下沼駅、廃止後の南下沼駅

2006年8月9日

ノシャップ岬から日本海沿いに南下。

民家もないダイナミックな自然の風景が広がります。

普通の観光目的の人なら、
このまま日本海オロロンラインを
南下していくと思います。

私もそれはそれで気になるし行ってみたい。

がしかし、そうなると宗谷本線とは離ればなれになります。

私の目的は宗谷本線の駅を再訪問すること。

「去年全駅回ったんだからもういいじゃん」
と同乗者に散々言われたのですが、
そういうことじゃないんですよ!

今日は今日の駅の表情があるんです。
それに稚内方面の駅なんて、
そうそう巡れるものでもない。
車でも鉄道でも難易度が高すぎるんです。
(よく鉄道で全駅降りたなとあらためて思う)



というわけで、
ノシャップ岬から日本海を15kmほど走ったところで左折。
さらば日本海。もう見ることもないでしょう。
私はあなたよりも駅を愛してしまったのです。

宗谷本線・抜海駅 駅舎2006左折すると間もなく、
日本最北端の無人駅「抜海駅」に到着です。

正面の壁は張り替えられていますが、
とても古い木造駅舎が残っています。

私はこの駅が大好きなんです。
とくに広漠としたホームの風景なんかもう最高です。

抜海駅とつちぶたホーム端から端まで歩き、
駅舎を全角度から観察し、
長々と駅を満喫しました。

次に来ることはおそらく無いだろうと思うけど、
時々駅ノートに「20年前に1度来ました」とか
「子供の頃近くに住んでいました。30年ぶりです」
といった書き込みを思い出し、
私も20年、30年たったらまたこの駅に来て、
降り立ったときのことを思い出したりするのかなぁ、
などと考えてしまうのでした。

来年のことすら分からないというのに・・・。




牧場がいっぱいで、ここからは宗谷本線に沿って南下します。
地形が入り組んでいるため、
線路からは離れたり、またくっついたりを繰り返す。

途中、いくつもの牧場を通り過ぎ、
牛と目を合わせる。



牛横断注意道路標識で、牛のマークを発見し驚愕。
道民の相方も、初めて見たと言っていたので、
わりとレアものなのかもしれません。



やがて兜沼駅に到着するはずが、通り過ぎられ、
代わりに駅に下車したときには行けなかった
兜沼公園によって沼を見学してから、
国道40号線を南下。


徳満駅近くの、宮の台展望台徳満駅も無視され、(怒)
こちらも代わりに「宮の台展望台」を訪問することに。

民家もない坂を登っていくと、
忽然と現れる、やぐらのような建物。

こんな大自然の中にすごいものが建っているな、と思う。
しかも観光客は我々のみで、
管理者もいません。

とりあえず階段を上ります。
下が見えて結構怖いです。

宮の台展望台からの眺め管制塔のような建物の中に入り、
目の前に広がる光景を見ると、
あまりの雄大さに言葉を失いました。

このサロベツ原野は、
東西8キロ、南北27キロ、面積約2万ヘクタール、
山手線2つ分の広さがあるという、広大な湿原です。

しばらくの間、動けないほどの感動です。
ある意味では釧路湿原よりもダイナミックです。

風景を見終えて我に返ると、
またこの高い階段を下がるのかと
恐ろしい気分になりました。
(ヨタヨタしながら降りた)




次に下沼駅に向かいたいのですが、
駅に行く行かないでまたプチバトルが勃発。

しかし、この暑いドライブの最中、
「湧き水がある」の一言で下沼駅に行くことに。

宗谷本線・下沼駅 駅舎2006とりあえず駅舎前まで車を乗り入れると、
大量の虫がいて降りられない。

そうなんです、今日はなぜか、
朝からどこへ行っても虫が多くて困っていたのです。

昨日の雨による湿気が関係しているのか分からないですが、
とにかく異常な量の虫が飛び交っています。

このままでは駅に降りられないので、
ひとまず湧き水のある場所まで戻ります。

下沼駅前にある湧き水やや虫は少なくなったのですが、
それでも大量です。
でもせっかく来たので、
覚悟して外に出て、湧き水で手を洗う。

するとバイク一人旅の人が下沼駅に向かっていきました。

駅好きのバイカーでしょうか。
暫く待っていても駅から出てこないので、
彼を邪魔するのも悪いし、
とりあえず私は1度来たので、
我々は諦めて次の駅に向かいました。

※ちなみにこの下沼駅は
 現在つちぶたのHPのトップ画像の駅。
 謎のソファーが消え、花壇が現れ、
 駅舎出入口に坂ができた、という変化がありました。



さて、今回の旅で私の最大の目的である駅、
南下沼駅に向かいます。

この駅は2006年3月18日に廃止。
その後どうなったかを見届けたかったのです。

宗谷本線・南下沼駅 廃止後の風景車を降りて駅前に行くと、
かつての風景は一変していました。

駅のホームも待合室もかけらもありません。
きれいさっぱり、何もかも無くなっていました。

ここまできれいに駅を撤去できるのか?
と思うくらい跡形もありません。

廃駅なんだから仕方ないとはいえ、
思い出が一つ姿を消してしまったと思うと、
少し悲しい気分になります。



つづく





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