JR全線全駅の駅舎をめぐる鉄道の旅!全駅下車をめざしつつ駅舎の写真・画像を紹介します!秘境駅も満載
2005年08月04日

宗谷本線全駅訪問の旅(その2)

7月12日(火)

さすがに平日のシーズンオフということもあって、
特急利尻自由席はガラガラでした。


ひとまずは2時間くらい眠り、
朝方4時ごろに目が覚める。

もう外は明るく、民家のほとんど無い自然の真っ只中を疾走している。
これが宗谷本線か・・・。
しばし感動しつつ車窓に釘付けとなるのでした。


すると突然、急ブレーキで列車が止まる。




なかなか発車しない。
私は先頭車両にいたのですが、
そこに一人のおじさんが様子をうかがいに運転席の方に向かっていくのが見えました。

やがて運転手が出てくる。
おじさんが「鹿か?」と聞くと、
「鹿です」と運転手が即座に答え、後の車両へ走っていきました。

これは長そうだな、と諦めつつトイレへ。
しかし、トイレを出る前には走り出していました。
鹿はどうなったのでしょう。
無事・・・ではないでしょうね。
南無阿弥陀仏・・・。


下沼駅を出たあたりで、左手に山が見えました。
利尻島でしょうか。

その時、ドアが開く音がして、
「タバコ、ここで吸って大丈夫?」とおじさんに聞かれたので、
大丈夫、喫煙車ですよ、と教える私。

話し好きの人なのか、色々話してくれました。
利尻、礼文島には私が生まれる前から数えて
20回以上行っているらしく、勿論今回も行くそうだ。
それはもう本当に素晴らしいところらしい。
私も是非行ってみたい。
が、当面の目的は駅なので、将来の楽しみということで。

「どこへ行くの?」と聞かれ、
「この辺の駅を見に。」と答える私。

一瞬「?」という表情が見て取れる。
「駅をですね、降りるんです。この辺の駅を全部。」
「ほう。駅ね。」とは言いつつも、
この辺の見所を教えてくれるのでした。
バスに乗ってここに行くと良いと言ったことを。

で・す・か・ら、
「駅だけ」なんですよ。

とは勿論言わず、ありがたく助言を頂きました。
多分よく分らなかったのだと思う。
そりゃあね、駅だけ見に東京から来た、
と言っても普通の人は理解できませんよね。



私はおじさんに礼を言って「南稚内」で下車する。
宗谷本線・南稚内駅駅舎は大きな平屋コンクリート。
そのわりには待合室が随分狭く感じました。
駅前は宿やビルが建ち並んだ繁華街的な雰囲気。

ホームは特急列車が止まることもあって長いです。




宗谷本線・勇知駅ここから普通列車で「勇知」駅へ。

1面1線の小さな駅で、駅舎は車掌車の転用です。
割と人が住んでいそうなのに5往復しかないというのは不便でしょうね。

列車を待っていると、学生がたくさん集まってきました。
次ですぐに降りるので、最後尾について乗車。




宗谷本線・抜海駅学生をかきわけ、ドアをこじ開け、「抜海」駅に下車。

2面2線のホームは広々として気分が良い。
駅舎は木造で、正面は壁が張り替えられているけれど、
ホーム側は手を加えられていないので良い雰囲気を出しています。

駅前に数軒の民家があり、そこを抜けると牧草地が広がっていました。
真っ直ぐ伸びた道路は海に通じているようなので歩いてみます。

宗谷本線・抜海駅ホーム側汗を流してヒーヒー言いながら海に出ると、
きれいな利尻富士が見えました。








宗谷本線・稚内駅9:02 ついに「稚内」駅に到着。

島式1面2線のシンプルなホーム。
もっとホーム上をウロウロしたいが、
改札が閉まってしまうので諦めてホームを出る。
(といってもこの時点で改札は閉じられており、駅員を呼ぶ羽目に・・・)

駅舎内は広く、待合室も大きい。
外に出ると繁華街が広がり、タクシーが列をなしていました。
駅舎は2階建てで横に長く、写真が撮りづらい。

ひとまず駅舎の撮影を終えたので、
最北端の車止めを見に行くことにします。

最北端の線路すると、ありました。「最北端の線路」という看板が。
駅を降りても実感が湧かなかったけれど、
この看板と、確かに途切れているレールを見て、
「最北の地に立っているのだな・・・」と
ようやくしみじみと感動するのでした。




防波堤ドーム記念撮影をして、すぐそばの防波堤ドームを眺め、
待合室に戻って仮眠します。
次の列車まで1時間以上あるので。







宗谷本線・徳満駅次に「徳満」駅に下車。

1面1線で、物置のような待合室がありました。
中は驚くほどキレイで、飾り付けがされていたり、
駅ノートが棚の上にペン立てと一緒に置かれている。

額に入った、旧徳満駅舎の写真も飾られており、
素晴らしい木造駅舎があったことを教えてくれました。

こんな素っ気ない建物でもここまで暖かい駅ができるのだなと
ある意味稚内駅よりも感動しました。



宗谷本線・豊富駅そこから私は隣の「豊富」駅まで5.1kmを歩きます。

国道沿いにはちゃんと歩道があって、
安心して歩けました。

近くに「豊富温泉」がある豊富駅に到着。
平屋の駅舎で、中には喫茶店があります。




宗谷本線・兜沼駅次に「兜沼」駅に下車。

不思議な屋根の形をした簡易駅舎。
駅舎向かいのホームの先には、駅名となっている「兜沼」という沼が見えます。
目の前にあるのですが、ホームから行く道はなく、
駅前の道路を出て迂回しないと沼にはたどり着かないようです。

先ほどの駅間徒歩と、暑さによる消耗、
そしてこれからまだ徒歩がある、ということを勘案し、
沼に行くのは諦めました。
まあ、ホームから見えるからいいかな・・・。




宗谷本線・幌延駅15:13「幌延」下車。

駅員も常駐する駅で、町も開けています。
羽幌線があった頃、ホームは3線使われていたようですが、
現在は、2面2線となっています。

島式ホームにある長いホーム上家が良い味を出しています。
跨線橋も木造でした。





宗谷本線・下沼駅その後「下沼」駅に到着。

駅舎は車掌車で、中はきれいに掃除されており、
誰が貼ったのか、周辺の観光案内地図と、
手書きの案内など実に親切な張り紙がありました。

カレンダーも貼ってあるし、地元の人が管理しているのでしょうか。

駅周辺は緑に囲まれて良い雰囲気です。
線路を越えた先に国道が併走しているのですが、
駅から出る道がなく、遠回りをしないと出られません。

駅前の集落も数件といったところで、
結構寂しい駅とも言えます。



さて私は恒例の駅間徒歩を敢行します。

「南下沼」駅まで3.5km。
たいした距離ではないですが、やはり疲れます。

道道972号まで出て、国道40号を左折。
国道の跨線橋下に駅があるはずです。

南下沼駅出入口目的の場所が近くなり、橋の手前で駅への入り口「らしき」ものを発見。
駅を示す看板などはありません。
しかも道は、「けもの道」の様相を呈しています。

とりあえず行ってみるか・・・。
私は草をかきわけ、かきわけ、進みました。

道がちょっと開けたところで線路を発見。
その脇には小さな板張りホームと、小屋がありました。


小屋?


宗谷本線・南下沼駅半分剥げてしまった駅名が付いているので、待合室なのでしょう。
しかし中の様子が分らない。
窓が正面にないし、ドアもしっかり閉じられている。

開けて大丈夫だろうか・・・。
何か出てきたりしないだろうか・・・。
死体とかあったり・・・。

などと不安な妄想が広がる。

意を決してドアを開ける。
が、ものすごく硬い引き戸で、全然開かない。

ようやく全部開いた、と思ったら
中から野犬が!!!!!!!



ということは勿論無くて、
とにかく汚いけれど、入れなくはない、暗い部屋です。

誰が置いたのか、パチスロ雑誌が数冊。
そして駅ノート。

虫が多くてとてもじゃないけど、中で座って読む気にはならず、
駅ノートだけ外に引っ張り出して読みました。


それにしてもすごいロケーションの駅で、
農家が数件、それも随分離れています。
利用者はいるのだろうかと不思議に思う。




宗谷本線・上幌延駅やがて来た列車に乗り「上幌延」駅へ。

時刻は18:29。太陽が沈みかけています。
そのせいか何か哀愁漂う駅です。

1面1線ホームと車掌車駅舎。
かつては木造駅舎が建っていた跡らしき土台だけが草に埋もれず見えます。
(駅舎内に旧駅舎写真のコピーが貼られていました。
 世の中親切な人がいるものですね)

駅前は数軒の民家。
利用者もいないのか、上り3本下り2本と寂しい。
私が利用した最終列車も、乗降客は私のみでした。



さて、最終列車に乗ってきたということは、
当然もう次の列車はないわけで、
隣の幌延駅まで歩きます。


本日3回目、最後の5.0km歩行です。

北緯45度通過点途中、北緯45度通過点〔北半球ど真ん中〕という大きな看板を発見。
それがどれほどの物かさっぱり分らず、
私は先を急ぐのでした。

何せ急がないと街灯のない道を歩かなければならいからです。

もうほとんど暗くなりかけたときに、なんとか街灯のある道に到着。
しかも跨線橋を渡る手前でコンビニを発見して、
暖かい飯にありつけました。ラッキーです。




幌延駅に着いた私は早速夕飯を頂きます。
予定では、23:17の札幌行き特急利尻に乗ることになっています。
時刻は20:30。まだまだ先です。

実はこの幌延駅待合室には、横になって寝られる畳のベッドがあるんです。
何のためにあるのかは分らないけれど、
これはもう、「ゆっくりお休みなさいよ」ということのはず。
私は列車が来るまでの2時間、ぐっすりと眠らせて頂きました。
ありがとうございました。



そして夜行2日目となった今夜、
私は「美深」駅を目指すのでした。







全然関係ないけど、
佐藤琢磨初ポイントおめでとう!!
なにげにF1好きなつちぶたのHP→「つちぶた本舗の全駅訪問の旅











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この記事へのコメント

1. Posted by ていしゃば   2005年08月05日 00:36
いよいよ宗谷本線ですね!もう続きが楽しみです!

抜海から海まで歩きましたか・・・車でもちょっと
離れてると思いましたが・・・すごいです。

> 利用者はいるのだろうかと不思議に思う。
うん、確かに。でも・・・
> やがて来た列車に乗り「上幌延」駅へ。
てことは、つちぶたさん利用者になってます(^^
2. Posted by つちぶた   2005年08月06日 19:57
抜海を車で、ってことは
オロロンラインを通ったのですか。
うらやましい。

あの辺の車窓の風景はすごいけれど、
海沿いの道道もかなりいいでしょうね。

駅下車をしていると、一日中歩き通しなので、
できれば駅前を歩きたくないのですけど、
やはり周辺に何があるのかは気になるし、
駅以外の物も色々見たい、触れたい。

で、余計に疲れると・・・。

駅訪問は一に体力、二に体力。
いや、その前に車買えば解決かな?(笑)


そういえば、利用者に「自分」を入れるのを
すっっかり忘れてました・・・。
何でだろう?全然気が付きませんでした・・・。

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