JR全線全駅の駅舎をめぐる鉄道の旅!全駅下車をめざしつつ駅舎の写真・画像を紹介します!秘境駅も満載
2005年07月23日

ふるさと銀河線・全駅訪問の旅(その2)

《前回のあらすじ》
駅マニアのバイブル「木造駅舎で家政婦は見ていた!」
を入手したつちぶたは、正体不明の2人組に追われる。
偶然見つけた納屋に逃げ込み、追っ手をやり過ごすが、
突然煙突からサンタが落下してくる!
驚いたつちぶたは一目散で納屋を出るが、
バイブルを忘れたことに気が付き戻る。
するとサンタがトナカイに乗りバイブルを持って逃走。
それを追うつちぶた。バイブルの運命やいかに!!?


というのは勿論ウソで・・・




《本当の前回のあらすじ》
ふるさと銀河線・全駅訪問 第1日目をスタート。
小利別駅を皮切りに、愛冠、塩幌、西一線、岡女堂、本別、と下車し、
11:42JR接続駅「池田」駅に到着。
午後の駅訪問はどんな駅が姿を現すのか!?
既に疲れを全身に感じるつちぶたの運命は!?


JR根室本線・ふるさと銀河線・池田駅




ということで、
JRらしい、広い構内の池田駅を観察。
駅舎は平屋のコンクリート(ブロック壁?)。
割と年季が入ってそうに見えます。
ホーム上家も古レールを使ったくたびれ具合が良い感じです。

改札口脇に備えてある「ふるさと銀河線専用自動券売機」で切符を購入。
JR社員に改札をしてもらうと、
「ふるさと銀河線ね。乗り場はね、向こうのホームに渡って、
 ずーーーーーーーーーーーっと向こうだから。」
と親切に教えてくれました。

池田駅ホーム JR乗り場からふるさと銀河線乗り場を見る(とにかく遠い)そんなに遠いのかと跨線橋を渡って先まで歩いてみると、
これが本っ当に遠いんです。全然辿り着かない。
改札口から5分はかかるんじゃないかと。
かなり驚きました。

でもしっかり小さな上家が備えてあります。
昔の荷物専用上家の残りでしょうかね。


そして12:03池田を出発。
田園や牧場の景色を眺めながら、ウトウトと眠くなる。


12:44仙美里に到着。
ここで1時間40分待ち。
撮影をしている途中で雨が降ってきました。
やがて強く降り出してきたので、駅舎内に避難。
本降りになってしまいました。

あんなに天気が良かったのだからすぐやむだろう、
と思っていたのですが、待っていた間は
結局やむことがありませんでした。


ふるさと銀河線・大森駅次の駅からは駅間を歩くんだよなー、
と雨を呪っていると、「大森」駅に着いたら雨が上がっていました。

雨男返上か?
駅舎も待合室もない大森駅はすぐに撮影が終わり、
私は隣の高島駅へと歩き出しました。

やがてポツポツと雨が降り出し、
1kmも歩かないうちに本降り。

持ってきた小さな折りたたみ傘では役不足で、
リュックやズボンはびしょ濡れです。
雨宿りする場所などもちろん無く、
ブツブツ小言で何かを言いながら歩き続けました。

それにしても車の通りが多い。
横を通り過ぎるたびに水が飛び散る。
ちっくしょ〜、と思っていると、
巨大なバスが猛スピードで向かってきます。
おいおい、人が歩道を歩いてるんだぞ、水しぶきがかかるだろ、
スピード落とさないと私にかかるじゃないか!
とテレパシーを送り続けましたがかなわず、
バスは雨水のビッグウェーブを作りだし、
私に降り注ぎます。

「ドバシャン!!」

傘を差していた上半身以外はずぶ濡れとなってしまいました。
あ、あの運転手め・・・
どこかで藁を拾って人形をこさえなくては・・・。


そして道道237号線入り口に着き、
駅まで残り1kmを切ったところで、

雨がやみました・・・・・・・・。

いや、まあね、いいですよ。
私は雨男だしね。分っておりますから。(畜生・・・)



ふるさと銀河線・高島駅到着した「高島」駅を見上げ、言葉を失いました。
シンプルな切妻造りの、堂々とした木造駅舎が
雨上がりの青空の下に建っていました。

ずいぶん古そうなのに痛みが少なく状態がかなり良いです。
正面と側面の下見板張りの壁はペンキも塗られていません。




高島駅の危険品庫(ランプ小屋)木造のトイレは傾いて立ち入り禁止となっていましたが、
なんとその脇に木造の危険品庫が残っていました。
財産表には明治40年とありましたが、
本当なら駅舎の昭和17年製よりもはるかに古いものですね。

2番線ホームにある待合室も昭和29年と古く、
だけど中はきれいに掃除されていて、これまた必見です。




ふるさと銀河線・南本別駅雨でびしょ濡れになったことなどすっかり忘れて、
次の「南本別」駅へ向かいます。

こちらのホームはコンクリート。
小さな待合室があり、駅ノートがありました。

駅近辺には民家は見えず、離れた場所に農家が数件見えます。
何人がこの駅を利用しているのでしょうか。
駅入り口には一台だけ自転車が止まっていました。



ふるさと銀河線・様舞駅そして本日最後の駅「様舞」駅へ。

短い板張りホームに降り立つと、
周囲は田圃にかこまれた360度緑色の世界。

駅前は道道237号線が通っていますが、
雰囲気はかなり良いです。
民家も遠くに見えるだけのいわゆる「何もない」駅です。

爽快な気分を味わいつつ、
小さな待合室を観察してみると、
建物財産表に「詰所9号 昭和43年6月4日」とありました。
そもそも待合室でもなかったという珍しい建物。

中にはいると、小さいながらも横になれそうな、
大きめの腰掛けに、木造の小椅子が一個。
そして駅ノートがありました。

さすがに廃止が決まってから訪問者が増えたのか、
前年まではほとんど無かった書き込みも、
2005年は結構書き込みがありました。



様舞を18:07に出発し、2時間列車に揺られて置戸駅に到着。
陸別〜置戸間は乗客3人でしたが、
ここで一気に学生さんが乗り込んできました。

ホームに降りて列車を見送ろうとしていると、
西一線駅で出会った鉄道ファンの方と再会。
私は驚いたのですが、彼は
「まあ、同じような事をしていれば会ってしまうよね」
とベテランのクールさを醸し出しておりました。



そして予定通り、知人が置戸駅まで迎えに来てくれました。
「遠すぎる、街灯がない、道が分らない」
と何だかキレているようでしたが、
私は素晴らしい駅の数々を巡れたので
話半分に聞いて助手席で気分良く眠るのでした。





雨降って地固まる、つちぶたのHP→「つちぶた本舗の全駅訪問の旅











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